坂部建築のこと

本当にいい家とはどんな家?

【条件その1】健康で快適な家とは?

 

一度、考えてみてください。

おうちで過ごす時間は1日どれくらいでしょうか?

 

朝起きて身支度をして学校や仕事に出かけ、夕方帰宅して食事準備などをし休憩しお風呂に入って就寝するまで・・・。

 

一般的には「12時間」くらいではないでしょうか。

 

小さなお子様がみえる方や専業主婦の方、働き方改革や在宅ワークの方など在宅時間は変わってくるかと思いますが、

1日の半分、要は人生の半分は家の中で過ごしていることになり、

そこに暮らす家族にとって「健康で快適で安心して暮らせる環境づくり」はかなり重要なことのはずです。

 

そのような家をつくるには まずは「素材選び」そして「温熱環境づくり」が重要です。

 

家全体を石油や接着剤、化学物質で固められつくられた新建材ではなく、

無垢の木であったり珪藻土や漆喰だったり できるだけ自然素材でつくることが必要です。

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 【高気密・高断熱の家なら吹抜けがあっても温度差はありません】


また「高気密・高断熱』な高性能住宅だからこそ住居全体を均一な温度に保つことができ、

家中どこに居ても快適で温度差がないヒートショック対策にも有効です。

 

病気の原因として「ストレス」があげられますが、

自然素材で作られた家は緊張もほぐれリラックスした状態でいられることが研究データで実証されています。

 

自然素材をふんだんに使った家は

玄関ドアを開け、一歩入った瞬間からその空気感の違いが肌感覚でわかります。

 

無垢の木や漆喰など自然素材でつくられた家は見た目や肌触り匂いなども良いのですが、

湿度をコントロールできる点も優秀です。

 

高温多湿の日本において結露やカビの発生の原因となり

湿度が高い時は吸収し低い時は放出する湿度のコントロールができる自然素材は湿気対策においても

健康で快適な住環境を作り出すためにかかせません。

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しかしながら、

世の中にでまわっている「自然素材・健康商材」という名をうたっている商品の中身は実はピンキリなのです。

 

例えば「ケイソウ土」と表記されている商品の中身が100%自然素材のものもあれば、

ひび割れ防止や施工性をよくするために合成樹脂や接着剤を配合し主材料のケイソウ土の配合率が50%以下という商品もあります。

 

それから自然素材は適材適所で使わないと意味をなしません。

 

使用方法や使用する組み合わせを間違ってはせっかくの自然素材も満足に機能を発揮することができないからです。

 

質の良い自然素材を適材適所に使用し建物内の温熱環境を均一してはじめて人にやさしい

健康で快適で安心して暮らせる家をつくることができるのです。