スタッフブログ
大工になりたい
先日、専門学校に通う学生さんが「将来、大工さんになりたい」との相談で来社がありました。
「じゃあ働く時には坂部建築にきてください。」と言いたいところですが、
家から高速を使って1時間以上の距離があるので、なかなかそうとは言えず、
大工の仕事や今後の進路について私たちの経験や思うことを伝えさせていただきました。
この学生さんとの出会いは、何年か前の坂部建築でのイベントになります。
弊社では大工さんの手仕事を体験してもらいたいと
「豆大工」教室という小学生を対象に、夏休み・冬休みに大工さんの使う道具を使っての木工工作教室を開催してました。
この学生さんも何年か前の豆大工教室に参加をし、
その時の経験が「物をつくることが好きなので将来大工さんになりたい」とずっと思っていたとのことです。
主催していた私どもとしては何ともうれしい限りです。
私たちのような「設計」「施工」「アフター」も行う工務店にとって、腕のいい大工さんが家づくりにおいて必須です。
私たちのつくる家は注文住宅という「図面と仕様書と見積書」という完成物のない「こういう感じの家になります」イメージをお客様に提供しています。
お客さんの信頼と期待を胸に「住み心地よく長持ちする家」を作るには、図面どおり、仕様書どおり、工程どおりにまた、
なぜそうしているのか、完成した時の姿をイメージしながら、壁の裏側になり見えなくなってしまう部分こそが大切です。
そういった耐震性、断熱性、気密性、省エネなどの根拠になるような知識や理解も必要です。
こちらも「こういう理由だからこうしているんだよ」とわかりやすく伝えるセンスが問われる時代です。
手の器用さも必要ですが、謙虚に学ぶ姿勢、細かなところにも気が付く配慮、他の職人さんを気遣うコミュニケーションも大切です。
今後、高齢化の進む建築業界において、学ぶ姿勢のある若い方々が来ていただけることは希望の光です。
彼が夢を叶え、日本の住宅事情がより発展することで、私たちの次の時代、またその次の時代につながっていくと思うと感慨深いです。