スタッフブログ
「バルコニー」っていらないですか?
洗濯ものは「部屋干し」か「幹太君」だし、バルコニーの掃除が面倒だし、
結局、バルコニーは新築時のコストやメンテナンスもかかるのでいりません・・・。
と聞こえてきそうです。
確かに洗濯や布団干しだけに使うのなら「不要論」も一理ありますが
私たちは少し違った考えをもっています。
私たちは建物の設計において「パッシブデザイン」を取り入れたいと考えています。
パッシブデザインとは、太陽光、熱、風といった自然エネルギーを最大限に活用し、
機械設備に頼らずに快適な室内環境を実現する設計手法です。
その中でも特に太陽光をいかに活用(コントロール)するかは重要です。
バルコニーは「昼光利用」「太陽熱利用」「日射遮蔽」を活用する上で大きな役割をもっています。
特に南側のバルコニーは1階部分の庇の代りにもなり、夏場の日射遮蔽の役に立ちます。
確かにシャッターや外付けブラインドやシェードでも「日射遮蔽」はできますが、目隠してしまうことになります。
「夏場でも日中は庭や空を眺めていたい」「ちょっとの雨でも窓を開けていたい」「虫の鳴き声や風の音を聞いていたい」と
オープンな暮らし方を求める方にはバルコニーが日除けや雨除けになり、丁度よい具合に働いてくれます。
また2階の部屋の窓を掃き出し窓にすることで、窓際にも風や光を取り込むことができ、
またバルコニーが目隠しとして外からのプライバシーの確保ができます。
夏場では
庭の緑や花は太陽の暑さにも負けず、葉をめいいっぱいに広げ、風で枝葉を揺らし、木漏れ日は部屋を暗くすることなく、快適な部屋の中にいても今日の外の様子を伝えてくれます。
冬場では
太陽の光を建物の中にたっぷりと注いでくれ、窓際の太陽のぬくもりや心地よさはエアコンでは代えがたいものがあります。
豊かな暮らしとは「日常的な生活の中で自然の恩恵を上手に受け、癒しを感じること」がひとつあるかと思います。
住宅のデザインや性能や機能のスペック、コストは図面や数値で表せますが、「豊かな暮らし」に直結する快適性や心地良さを数値で表すのが難しいところです。
自然の恵みをいかに住宅設計に落とし込むのか、モデルハウス(予約制)に私たちの思いを込めました。
ご興味のある方はお気軽にお問合せください。
住まい手の「こんな暮らし方がしたい」を是非お聞かせください。