スタッフブログ
梅仕事
イベントのお知らせ
遅めの梅雨が来てやっと6月っぽいジメジメした日になってきました。過ごしやすいとは言い難いですが、季節の流れを感じるとちょっと安心しますよね。坂部建築では今週末6月29日30日に新築・リフォームなんでも相談会を開催します。
新築やリフォームは慣れないことだらけで、まず何をしていいのか?誰に何を聞けばいいのかわからないもの。そんな「家づくりハジメテさん」に向けた相談会を土日限定で開催します。まだ若干空きがありますので、ご興味がある方はお気軽にご参加ください。また、7月に入ってからは建築家夫婦が手掛けた自邸兼モデルハウスの見学会も開催します。
塗り壁の家は湿度をコントロールしてくれて、エアコンではなくパネルシェードを採用している室内はエアコン特有の風が無く、心地の良い室内環境を造り上げてくれます。自然素材×建築家の知恵が詰まった坂部建築の家をぜひ観て、感じて、愉しんでください♪
家づくりを考え始めたら(その①)
私の住んでいる地域でも世代交代が進んでおり、古家は更地となり売地の看板がチラホラ見かけます。
もともとが100坪以上の広い敷地を手の届くであろう価格に合わせて区分けをし、
車が2台とめられて建物も家族4人が住める「25~30坪位の2階建て」が今のサイズ感でしょうか・・・。
さて、現在、賃貸の住まい暮らしで、
漠然と「将来、自分たちの住む家どうしよう。。。」と考え始めると
①家賃を払い続けてでも賃貸の方がいいのか、ローンを組んでも持ち家の方がいのか
②駅に近く利便性の良いマンションの方がいいのか、子育てするなら庭のある戸建ての方がいいのか
③自分たちの貯蓄や支払能力から新築でいけるのか、中古じゃないと買えないのか
④中古でもそのまま住めれるのか、リノベーションすれば自分たちの希望の住まいが手に入るのか
⑤夫・妻のどちらかの実家を建て替えて、親と同居の「2世帯住宅」はどうか
正解を自分の中に求めてもグルグルまわって
結局のところ 「わからない」 ← ある意味これが正解です。
人は説得ではなく、基軸となる指針というかベースとなるものがあり、
ご自身で「納得」できないと行動にうつせません。
弊社に足を運んでいただけるお客様は
「家族のこと、そして将来のこと」を第一に考えられておられる仲の良いご夫婦が多いのですが
私たちは具体的な間取りのことや仕様の打合せを進める前に
まずは、お客様ご家族の今までのこと、今後の暮らし方を踏まえて
『家の在り方について』お話しをさせていただきます。
それから
「自分の価値観に沿った人生を送るために具体的に何をする必要があるか」を考えるうえで
具体的には「ライフプランづくり」をお勧めしてます。
【ライフプラン】とは
人生における大きなイベントには、住宅や車の購入・買い替え、結婚や出産、就職や転職、独立開業などの働き方や老後の過ごし方などがあります。
その人生における大きなイベントに際して必要になるお金を予想して計画を立てること「ライフプラン」が大切です。
いずれも大きなお金が必要になったり、人生の過ごし方に関わるイベントなので、
弊社ではこの道のプロである「ファイナンシャルプランナー」の方を招き、
お客様と一緒に「ライフプランづくり(あらかじめ計画を立てて備えること)」をお薦めしてます。
そのライフプランに沿った人生やその暮らし方にあった「住まいの在り方」やその後の「家づくり進め方」は次回のブログにてお話しします。
家のデザインは重要?
人や仕事やファッションや趣味でもなんでも
興味がわいて意識し始めて詳細が見え始めてくるのと同じように
家づくりを考え始めて「なんか自分好みのカッコいい家はないかな」と
車で走っている時も気になりだしたり、インスタや雑誌などをチェックしはじめたりします。
人も「見た目が9割」といわれるくらい
家も見た目は重要です。(家はデザインだけが重要ではないのですが・・・。)
ですが家の場合、外観って「建物だけ」でなく、
車庫やアプローチ、表札や郵便受け、そして樹木などの造園も含めた「外構計画」も
「攻めと守りのバランスの妙」ではありませんが、
「建物と外構が合わさって見た目」といえ、そのバランスこそ大切ではないでしょうか。
建築会社によってはお客様との打ち合わせで
建物の間取りや仕様、見積の相談はあっても
予算(ローン)に外構工事代が含まれていないことや
「外構工事は引越してからということでいかがですか?」と
そもそも提案がなかったりすることがあるそうです。
「本当はやりたいのだけど後回し」と
あれから何年も外構工事が手つかずのお住まいがチラホラ見かけます。
「愛車命!趣味は洗車です」の方は
表札が付くよりも先に絶対カーポートは必須の方がみえる位に
持ち家にカーポートは当たり前の風潮に
建物とのバランスを考えると「どうもな~」と思ってしまいます。
今の世の中のトレンドに合わせて自分の好みが時の移ろいと共に変化するのと同じく、
家のトレンドも数年前と今のトレンドは様変わりしています。
今のトレンドでなく、本当に自分たち家族の暮らし方を考えた家づくりが大切で
建物のデコラティブな要素を割いて「豊かな暮らし」に予算をまわした方が賢明かと常に思います。
外構もメインとなる樹木の樹種や位置だけでなく、
低木やお花なども3~4年後をイメージして造園するよう心掛けています。
水平方向を基調とした端正でシンプルで美しい建物と
部屋からも見える季節の移ろいやくつろぎを与える庭など
庭木と調和した美しい外観・・・。
建物も外構も時がたつほど愛着が増す経年美化を最良とし、
お客様の希望と予算に寄り添いながら取り入れて建築計画をご提案します。
大工になりたい
先日、専門学校に通う学生さんが「将来、大工さんになりたい」との相談で来社がありました。
「じゃあ働く時には坂部建築にきてください。」と言いたいところですが、
家から高速を使って1時間以上の距離があるので、なかなかそうとは言えず、
大工の仕事や今後の進路について私たちの経験や思うことを伝えさせていただきました。
この学生さんとの出会いは、何年か前の坂部建築でのイベントになります。
弊社では大工さんの手仕事を体験してもらいたいと
「豆大工」教室という小学生を対象に、夏休み・冬休みに大工さんの使う道具を使っての木工工作教室を開催してました。
この学生さんも何年か前の豆大工教室に参加をし、
その時の経験が「物をつくることが好きなので将来大工さんになりたい」とずっと思っていたとのことです。
主催していた私どもとしては何ともうれしい限りです。
私たちのような「設計」「施工」「アフター」も行う工務店にとって、腕のいい大工さんが家づくりにおいて必須です。
私たちのつくる家は注文住宅という「図面と仕様書と見積書」という完成物のない「こういう感じの家になります」イメージをお客様に提供しています。
お客さんの信頼と期待を胸に「住み心地よく長持ちする家」を作るには、図面どおり、仕様書どおり、工程どおりにまた、
なぜそうしているのか、完成した時の姿をイメージしながら、壁の裏側になり見えなくなってしまう部分こそが大切です。
そういった耐震性、断熱性、気密性、省エネなどの根拠になるような知識や理解も必要です。
こちらも「こういう理由だからこうしているんだよ」とわかりやすく伝えるセンスが問われる時代です。
手の器用さも必要ですが、謙虚に学ぶ姿勢、細かなところにも気が付く配慮、他の職人さんを気遣うコミュニケーションも大切です。
今後、高齢化の進む建築業界において、学ぶ姿勢のある若い方々が来ていただけることは希望の光です。
彼が夢を叶え、日本の住宅事情がより発展することで、私たちの次の時代、またその次の時代につながっていくと思うと感慨深いです。